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Health Column

健康寿命とは?平均寿命との差と、その期間に家族ができること

親御さんが元気なうちに何かしておきたいと思っても、何から始めればよいか迷うご家族は多いのではないでしょうか。健康寿命は、日々の暮らしを自分で営める期間に目を向けた指標です。

この記事では健康寿命の意味と、ご家族ができる身近な工夫をお伝えします。

地域で行われた運動イベントの様子

健康寿命とは?平均寿命との違い

健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されずに過ごせる期間です。

健康寿命と平均寿命の差は、健康上の問題で日常生活に制限がある期間を示し、厚生労働省「平均寿命と健康寿命」の2022年値では、男性8.49年(約8年半)、女性11.63年(約11年半)と発表されています。

健康寿命の定義

健康寿命は病気の有無だけでなく、食事や着替え、買い物など、暮らしへの影響も考慮しなければなりません。

例えば、自分で食事をとる、着替える、買い物に出かけるといった、普段の暮らしを思い浮かべると分かりやすいでしょう。平均寿命が生きる長さを示すのに対し、健康寿命はそのうち生活に制限なく過ごせる長さを示しています。

何歳まで?——最新の公表値

厚生労働省が示す最新の公表値(2022年)では、健康寿命は男性72.57年、女性75.45年、平均寿命は男性81.05年、女性87.09年となっています。健康寿命は男女とも、前回の2019年と比べて統計的に意味のある差はありませんでした。

どうやって算出されているのか

厚生労働省が、国民生活基礎調査で健康上の問題が日常生活に影響しているかを尋ね、その回答をもとに算出しています。検査の数値だけで区切るのではなく、回答した方が日々の生活への影響をどう捉えているかも反映されます。

差の期間に、何が起きているのか

平均寿命との差には、介護や支援が必要になりうる期間が含まれます。その入口は病気だけではなく、体力が落ちて買い物を頼むようになった、外出の誘いを断ることが増えたなど、普段の動作や過ごし方にも変化が表れます。

介護が必要になる主な原因

厚生労働省「2022年国民生活基礎調査の概況」表17によると、介護が必要になった原因の上位は、総数では認知症16.6%、脳血管疾患(脳卒中)16.1%、骨折・転倒13.9%です。

要支援者では関節疾患19.3%、高齢による衰弱17.4%、骨折・転倒16.1%の順です。歩く、立ち上がるといった動作に関わる原因も上位に入っています。

その手前の「フレイル」という考え方

フレイルは、心身の活力が低下した、健康な状態と要介護の中間の段階です。身体だけの問題ではなく、精神心理や社会的なつながりの側面も含まれます。

フレイルの段階であれば日本老年医学会の2014年のステートメントでは、適切な取り組みで健康な状態に戻れる可能性が示されています。

ご家族が「まだ歩けているから大丈夫」と思っていても、本人にも周囲にも自覚がないまま進むことがあります。歩けるかどうかに加え、食事を楽しめているか、人と会う予定があるかといった日々の過ごし方にも目を向け、元気なうちから続けられる習慣を考えていきましょう。

外出が減ると、何が起きるのか

外出が減ると、人と会う機会も減りがちです。公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット」が紹介する2015年の研究では、他者との交流が週1回未満で要介護のリスク、月1回未満で死亡のリスクとの関連が報告されています。

同ページの2017年の研究では、同居者がいても一人で食事をとる高齢者で死亡リスクが高いことが示されています。

同居していても、食事や会話の時間があまり取れていないことがあります。帰宅してあいさつをするだけなのか、食卓でその日の出来事を話しているのかによっても、リスクは変わってきます。

普段どのように言葉を交わしているかも思い浮かべてみてください。

親自身も「家族に負担をかけたくない」と思っている

内閣府の2022年「高齢者の健康に関する調査」では、介護が必要になったときの不安として「家族に肉体的・精神的負担をかけること」が65.6%で最多でした(65歳以上の男女2,414人・複数回答)。

20歳以上を対象とした内閣府の2003年の調査でも、同じ項目が68.1%で最多で、施設での介護を望む理由も「家族に迷惑をかけたくないから」が77.1%で最多でした。

つまり、高齢者の多くの方がご家族への負担を気にかけていると言うことです。

手助けを申し出るときも、ご家族の考えを先に伝えるのではなく、まずは親御さんがどんな暮らしを続けたいのかを聞いてみましょう。

家族にできること——栄養・運動・睡眠・社会参加

世界保健機関(WHO)の健康の定義(日本WHO協会)では、病気や衰弱の有無だけでなく、肉体的・精神的・社会的に満たされていることも健康に含めています。身体の状態とともに、心のあり方や社会とのつながりにも目を向ける考え方です。

ご家族が手伝えることは、日常の中にあります。ここでは、家族に負担をかけたくないという思いに応える工夫として、厚生労働省「食べて元気にフレイル予防」の柱である栄養・身体活動・社会参加に睡眠を加え、ご本人の希望に沿って取り入れられることをご紹介します。

①食事——一緒に食べる、食べやすくする

一緒に食べる日の献立は、親御さんの好きな料理を聞きながら、たんぱく質を含む卵や豆腐、魚などを取り入れて考えてみましょう。例えば、いつもの汁物に豆腐を加えたり、卵を使った料理を添えたりすれば、なじみのある献立の中で工夫できます。

食べやすくするには、野菜を繊維を断つ向きに切り、煮物は箸で切れるやわらかさに仕上げるなど、調理の段階で工夫できます。食卓で食べにくかったものを聞いておけば、次に作るときに切り方や煮る時間を変えられます。

②運動——歩く習慣を、無理のない範囲で

散歩のほか、買い物や通院も歩く機会です。ご家族が同行する日は、親御さんの体調や普段のペースに合わせて、途中で腰を下ろせる場所のある道を選びましょう。

荷物が重くなる買い物では、ご家族が荷物を持つ役を引き受けるとよいでしょう。

家の中では、床に置いた袋や新聞を片付けたり、足に引っかかるコードを歩く場所からよけたりして、通り道を空けておきましょう。こうした転倒を防ぐための整理も身近な工夫です。

片付けたあとに必要な物を取り出しにくくならないよう物の置き場所は、親御さんが使いやすい位置を聞いて決めましょう。

③睡眠——生活のリズムを整える

起きる時間や食事の時間はなるべく一定にし、昼寝をする場合は短めにしましょう。

ご家族が訪ねる日も、食事や就寝がいつもより遅くならないよう、親御さんの普段の時間に合わせて予定を組むとよいでしょう。

④社会参加——出かける先と、人と会う機会を保つ

出かける先を選ぶときは、親御さんが何を楽しみにしているかを聞いてみましょう。

地域の集まりや趣味の催しで興味を持ったものがあれば、普段の予定に加えてみましょう。

週に一度でも人と話す機会を保つことが出発点です。

私たち白寿生科学研究所が手がけていること

日々の暮らしを支えるこうした考え方に、私たちも事業として取り組んでいます。私たち白寿生科学研究所は、「バランスのとれた食事・適度な運動・ゆとりある精神」を大切にし、食事・心・身体に関わる取り組みを続けています。

・食事への取り組み

1957年の健康食品の発売から続いており、クマザサ・海藻・カルシウムに着目した健康食品を手がけています。

自然の素材を活かした健康食品を、日々の食事で不足しがちなものを補う栄養補助食品としてご紹介しています。現在も当社のショールーム『ハクジュプラザ』で取り扱っています。

農業生産者を招いた催しの様子

・心への取り組み

2003年に本社に開設した「Hakuju Hall」は、リクライニングシートを世界で初めて(※当社調べ)採用したクラシック専門のホールです。

上質な音楽を心地よい空間でお届けし、健康のトータル・プロデュースに貢献することを目指しています。「リクライニング・コンサート」をはじめとした主催公演も開いています。

Hakuju Hallで開かれたコンサートの様子

・身体への取り組み

身体への取り組みの柱となるのが、私たちが開発した家庭用電位治療器『ヘルストロン』です。人工的に電圧を高めて作られる電界の中に身体を置く治療器で、座ったまま使います。

1964年の発売以来、ヘルストロンの累計出荷台数は100万台以上で、医療機関や福祉施設など約5,000か所にも設置されています(当社の公表資料)。

『ヘルストロン』は家庭用電位治療器の説明・販売を行うショールーム『ハクジュプラザ』で、1回およそ20分、無料で体験していただけます。

ハクジュプラザで過ごす来店者

「出かける先がある」ことの意味

出かける予定は、生活の区切りになります。定期的に通う場所があれば、出発の時間に合わせて着替え、道を歩き、行った先で人と話すという流れを、普段の暮らしに組み込めます。

ハクジュプラザも、それぞれの地域に根付いた店舗として、同年代の方やスタッフと顔を合わせる地域のコミュニティの一つになっています。また、私たちは札幌市・八幡市(京都府)・那須塩原市・中野区(東京都)と健康増進に関する連携協定を結んでいます(当社「文化・スポーツ・社会」)。

全国約450店舗の所在地は、店舗検索でご案内しています。どなたでもお気軽にお越しください。

よくあるご質問

健康寿命は何歳までですか?どうやって測るのですか?

厚生労働省の健康寿命は、おおむね3年ごとに公表されます。個人の健康を測定した年齢ではなく、社会全体で、生活に制限なく過ごせる期間を示す指標です。

数値を過ぎたら介護が必要になる、という意味ではありません。

親に何と声をかければよいでしょうか?

「気になっていた集まりに一緒に行こう」「好きな料理を一緒に作ってみない?」など、出かける先や一緒にすることを添えて誘ってみましょう。

その際にはぜひ「私も楽しみにしているよ」と、ご家族自身がそうした時間を楽しみたいという気持ちも伝えてみてください。

離れて暮らしている場合はどうすればよいですか?

電話では、「今日は何を食べた?」「出かけた先では誰と話した?」など、食事や外出の話を具体的に聞いてみましょう。以前は作っていた料理を作らなくなったなど、気になる変化があれば、親御さんの住む地域の地域包括支援センターへご家族からも相談できます。

地域包括支援センターは、市区町村が設置する高齢者の総合相談窓口です。

まとめ——元気なうちにできることから

まずは親御さんがやってみたいことを聞き、栄養・運動・睡眠・社会参加の4つから、ご本人が選んだことを一緒に始めてみましょう。食材を用意する、散歩の時間を空けるなど、ご家族が担うことも具体的に決めておくと、日々の予定に取り入れられます。

始めたあとも、楽しめているか、手伝いすぎていないかを会話の中で聞きながら、ご本人が続けたい暮らしを支えていきましょう。

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